ナガオカマサヤの7:3:1

日々のこと:まじめな話:好き勝手

何か固いもので後頭部を殴れば

 

突然ですが、今ハマっている漫画があって。

 

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックス)

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックス)

 

 広告代理店を舞台にした描写がメインだったりして、

ほんともう、すげぇわかるなって。笑

 

僕はデザイナーじゃないけれども

この漫画でデザイナーの心境とか葛藤を少しでも感じ取ることができて

「あぁ、いつも無茶ばっか言って申し訳ないなぁ」

とか

「もっとデザイナーとコピーライターとかに気遣いしないとだなぁ」

って思ったりした。

 そんなことを考えてたら、ちょっと前の仕事の時の話を思い出した。

備忘録的にちょっと思い出しながら書いてみようと思う。

 

 

ちょっと前にデザイナーと喧嘩になった。

彼とは10個ぐらい歳は離れているけど服の趣味とか漫画の好みとか何だか合って

出張の時に泊まったホテルでモンハン一緒にやってて翌日のプレに遅刻してきて

マジギレしてから、より一層仲良くなった。

営業とデザイナーの言い合いや喧嘩なんて日常茶飯事だし、

上がってきたデザインに対し、少しでも「違うな」とか「もっとこうした方がクライアントの好みだな」とか思ったら遠慮なく言っていた。

 

彼は言った。

「いい加減にしろよ」

「今のデザインがベストだ」

 

いやいや、ベストだと思えないから言ってるんすけど。

 

彼はすこし寂しい顔してから、すこし怒ったような顔で言った。

「ユーザーにとっては今のが一番わかりやすいし、伝わると思うけど」

「お前はクライアントが満足すりゃそれでいいんか」

 

 

あーあー。

なんか言ってるよこの人。

はいはいオッケーオッケー。

綺麗ごと言ってんじゃねーよ。板挟みになるのは俺なんだよ。

めんどくせーんだよ。分かってんだよ。わかってるって。

そんなん言ってて仕事終わるなら苦労しねーんだよ。

 

 

口に出してはいけない、そんな言葉が喉元まできた時、続けて彼が口を開いた。

 

「前のお前だったら”ユーザー”にとってわかりにくいんでここ、直してもらっていいですか」って言ってたけどな。そいう直ししか要求してこなかったとこはすげぇなって思ってたのにな。

 

後頭部を固いなんかで殴られたような感触。

 

横着してたのは自分の方だった。

きついなー。入って丸6年だけどそんな昔のこと忘れてた。

けどあれだ。

忘れちゃいけなかったやつだ。

 

 

モンハンやったて、朝まで飲んで酒臭いままプレゼンしたって、遅刻したっていいけど

(いや良くない)この気持ちだけは忘れちゃダメだったのになぁ。 

 

も一回思い出して。

そしてもう忘れないように、ちゃんと心の奥にしまっておこう。

「しまい場所」が分かっていれば、探せばすぐに見つかると思うから。

 

 

 

 

「左利きのエレン」に出会って、似たような

描写があったりして、その喧嘩の時のことを思い出して、

あの時気付けた思いを忘れない為に、今書いてる。

 

 

「分かるわ〜」って心のなかで叫びながらじっくり読んだ。

 

仕事や恋愛でなんでも

「何が不安かわからないけどなんか不安な人」

読んだらなんか変わるかもしれない。

 

とか無責任なこと言っときます。

というかとにかく読んで。既刊4巻だし。

 

 

大切なことをなんたらかんたらで思い出させてくれた某デザイナーの彼とは

その後、飲みに行ったんだけど貸した4000円返してくれないんだよね。

 

忘れてんのかな。

 

何か固いもので後頭部殴れば思い出してくれるかな。