ナガオカマサヤの7:3:1

日々のこと:まじめな話:好き勝手

すみません、会計は別々で。


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蒸す。蒸すぞ。

もう気づいたら桜が咲く季節も過ぎて、

夏の日差しが、この前まで遠くにいたのに

割りともうすぐ近くから、

手を振りながらこっちを覗き込んでいる。

 

やめろや……こっち見んな……

 

夏は好きじゃない。ってのは少し違うか。

夏の気候が好きじゃない。めっちゃ汗かくんすよね。

TVチャンピオンみたいな感じで「汗かき王決定戦」みたいなのあったら準決ぐらいまでなら行ける気がする。

 

前回更新から早4カ月ぐらい経ってしまいました。

その間に結構いろんなことがあったりなかったり。

仕事が出張続きでバタバタしてたり、結婚したり、

嫁が作る飯が美味かったり。

その話は今後ポツポツ書いていこうかなと思いますが、

やっぱりこの4~5月ってのは何かと「変化」が見え始める季節だなって思って。

というのも、職場の環境もねほら、人事異動とか新卒のフレッシュな方達がちらほら見えてきてまた違う様相を呈してきてるのをひしひしと感じ始めています。

 

今週から新人のOJTなるものがスタートし、

各部署を一定期間在籍しながらローテーションしていき、それぞれの部署やチームがどんな仕事をしているのか、どんな人たちと今後仕事をしていくのかを実際に肌で感じてもらおう!というまぁ、ぶっちゃけ既存社員からすれば「うーわ、めんどくさっ」て感情しか申し訳ないけど芽生えないこのシステム。

7年前僕が入社した時はなかった。

「あの時もやってくれや!」って少しふてくされるような気持ちと、

「やってやんだから頑張れよお前ら!」って気持ちがないまぜになってる心境だけれども笑

そんな優しい仕組みはなかったけれどもそれとは全く異なるとても印象深いシステムが僕が配属された部署にはあった。

 

「毎昼食を直近の先輩が新人に奢る」

「大した話じゃないでしょ」とか思うでしょ。

これマジでダメージ蓄積やばいんす。

ランチ代:約1000円+食後のカフェ代:約350円=1350×20日出勤だとして・・・・

約27000円!!!(まぁ、MAXの場合なので実際は20000円ぐらいかと思うけど)

 

 

もうね、後輩じゃないよね。彼女だよね。

 

穏やかじゃないよねこの出費は。

 

なぜか自分の配属されたチームにはこの風習がずっと残っていて

自分が入った時は戦々恐々したのを覚えてる。

だってさ、

「本当に自分が食いたいもの食えないシステムよ?これ」

 

先輩が味噌ラーメン頼んでるのに味噌バターコーンラーメン頼みづらいし、

とんかつ定食に大エビフライはトッピングできないって。

380円するもんだってあいつ。

そりゃ自然に「同じので」って毎回言うようになるよね。

 

奢る方に金銭ダメージ、奢られる方には精神的ダメージ(食べたいものを食べられない)が与えられる誰も幸せにならないこのシステムだけど

 

このシステムには一つ但し書きがあって。

「毎昼食を直近の先輩が新人に奢る」

※ただし、「とりあえず半人前ぐらいにはなったかな」と感じたら別会計となる。

 

入社して半年経ったぐらいかな。

今でも忘れない、きったない中華料理屋。

 

いつものように先に店外に出ようとすると

先輩がいつもより大きめの声で

「すみません、別々でお願いします」

 

 先輩の低くて図太い声を背に受けて、びっくりして振り向いても

先輩は僕に背を向けたままだった。

 

嬉しかった。

 

実は知っていた。

奢られるのが終わる時がどんな時か、

上司がこそっと以前に飲みの席で教えてくれていたから。

 

「やっとだ・・・やっと解放された・・・・」

「ほんっっっとこれキツイんだかんな!一か月で全部出来るようになれや!もー!」

 

「すみませんでしたとか」、「ありがとうございました」とか

そんな言葉は言わなかった。言えなかった。

 

「今度二人で飲み行きましょう!きっちり割り勘で!」

 

 

 

 

今年の新人がもう少しで各部署に本配属になる。

 

今年は2年ぶりに新人が入ってくるらしい。

もうその役目は僕ではないけど、

昔の自分たちを重ねて見ちゃうんだろうな。

 

 

ちなみに今の後輩は「えっ奢ってくんないんすか!?嘘でしょ!?」を

地で行くやつで、奢り甲斐皆無でした。

 

 

「お前は自慢の後輩だ。この3か月で十分成長した。今日から別会計ね」

って早々に別会計にしました(笑)

 

 

 

 

けどさ、やっぱり人の金で食う飯ってうまいよなぁ。