「納得」はすべてに優先される(後編)
「この会社では俺は活躍できない」
「この環境じゃ、こんな仕事内容じゃ」
彼はそんなことをブツブツ言いながら、モシャモシャとレバニラを頬張っていた。
そんな彼を見ながら、僕は困惑していた。
あれ?どうしよう。「ちょっとわかる。」
否定したいのに。
「よく考えたほうがいんじゃない?」って窘めてやりたいのに。
けどできなかった。
何故なら知ってるから。
会社に勤めて、組織に所属してたって結局は「自分で」考えて
行動しなきゃいけないってこととか。
上司に相談して玉砕食らったって「上司に相談しよう」って考えて行動したのはやっぱり”自分”だってことも。
気付かないフリをして、上司への会社への愚痴をいくらはき出したって
何も現状は変わらないことも。
「会社は社員なんて守らないんだなぁ」
会社は「会社」しか守んないんだなってそう気づく時が来て。
”会社の為に”
”上司・先輩の為に”
そんな考えは気付くと脳の片隅に追いやられていて、
「自分どんなことがしたいのか」「どんな仕事だったら楽しいって思えるか」
そんなことを考えて悶々としながら、日々を生きてる。
彼の言葉は自分が思っていることと同じではないのかもしれないけど「ニアイコール」だった。
「”納得”したいだけなんだよな。俺ら」
彼に言った。気付いたら口を開いてた。
彼は「おおう!?」と驚いた表情を見せたので
「ジョジョのセリフであるんだよ。俺が一番ジョジョで好きなセリフ」
「オレは『納得』したいだけだ!『納得』は全てに優先するぜッ!!でないとオレは『前』へ進めねぇッ!『どこへ』も!『未来』への道も!探す事は出来ねえッ!!」(ジャイロ)SBR第8巻
僕「このセリフな。仕事は仕事だよ。そんなんわかってる」
僕「理不尽なことがあるのだって経験してるしそうゆうもんだって割り切れるようにもなったよ。けどさ、やっぱ社内のこととかそうゆうことで納得できないこと最近多いよな。」
僕「出向したのだって自分で納得したから行きますって言った。
できる限りフォローするってあの人(上司)も約束してくれたし。」
僕「けどこっちの要望に何一つ応えてくれてないよな。
「確認してみる」しか聞いてないよな!」
僕「なんだよ。確認してみるって。同じことばっか!RPGのモブキャラですか。つってな!」
・・・・
僕「ごめん何でもない」
・・・・
僕「うそ?違う!?こうゆう話じゃない感じ!?」
彼「いやごめんジョジョ1部しか読んだことなくて。納得が・・・・なんだっけ?」
もういい。お前。もういいよ、今すぐ辞表出せよ。
彼のことはやっぱ嫌いだ。
けどもう少し真剣に彼の話を聞こうと思った。
もっと腹割って話できたら、少しは好感持てるかもしれない。
もしそれでも好きになれなくても
もっと「納得」した上で「こいつ嫌いだ」って思えるかもしれない。
二人で呑んだことないから誘ってみようかな。
彼、下戸だけど。
いいや、ジンジャーエールでも。
なんだか段々会話形式のような感じになってしまい、わかりづらくすみません。
彼との関わりは結構長く、現在もそしてあともう少し(?)続くかと思いますが
何か感じること、気付いたことがあったらまた書いてみようと思ってます。
今後は自分も勤めている「広告代理店」という業種やこの業界で仕事をしてきて
感じたこと・気付いたことや、好きな食べ物についてゆるく書ければなと思っております。
ありがとうございます。
ではまた。